「エロいのにエモい」、これが本作の本質。
田舎の静けさと、男女の関係が育っていく親密さがリンクして、唯一無二の没入感を生む。
山本直樹ならではの筆致で、懐かしさすら漂う風景の中に、背徳と快楽が違和感なく溶け込んでいる。
夏の田舎を舞台に、濃厚でピュアなエロスが展開される。
素朴な情景描写と肉体の熱が交錯し、ただの抜き作品ではなく“情緒ごと勃起させる”力を持っている。
日ごとに変化していくヒロインの開発過程が丁寧に描かれ、ページをめくる手が止まらない。